スペイン首相が辞任の可能性示唆、妻の汚職疑惑巡り裁判所調査開始

Belén Carreño

[マドリード 24日 ロイター] - スペインのサンチェス首相が24日、辞任する可能性を示唆した。

サンチェス氏の妻の汚職疑惑を巡り、裁判所がこの日予備的な調査を開始すると表明。その後同氏は今後1週間全ての公務を取りやめると述べ、来週29日に進退に関する決断を明らかにすると説明した。

同氏はX(旧ツイッター)に投稿した書簡に「私は立ち止まって考えなければならない。現時点では正直に言って、政府を率い続けるのか、それともこの名誉(ある首相という地位)を放棄するべきか分からない」と記した。

また同氏は、妻は調査に協力するし、無実を主張していくと説明。汚職疑惑が広まった背景には野党の動きがあったのではないかとの見方も示した。

一方、野党国民党のフェイホー党首は、サンチェス氏は裁判所の行動を野党のせいにしようとしているが、自身や妻に恐れるものが何もないなら法廷で堂々と疑惑を晴らすべきだと反論した。

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