ソフトバンク天気も読み切って降雨コールド大勝 今季最多貯金7 小久保裕紀監督「いろいろありすぎてあまり覚えていません」

雨天コールドゲームとなり、ベンチでタッチを交わすソフトバンクナイン(撮影・伊東昌一郎)

◆ロッテ1―10ソフトバンク(24日、ZOZOマリン)

14分間の中断を経て、審判団からゲームセットが通告された。7回表降雨コールドゲーム。13安打10得点の猛攻で2連勝を飾り、貯金を今季最多の7とした。小久保監督は「(午後)8時ぐらいから(天気が)悪くなるのは分かっていたので」と空模様も織り込み済みの兵法で大勝を飾った。

試合前から断続的に雨は降り続いた。雨雲レーダーを見つめ、指揮官は「今日は7イニングかなと思っていた。7イニングなりの戦いを」とコールドゲームも想定し、先行策を練った。得点には結びつかなかったが、今季初めて初回に犠打を敢行。とにかく先手を目指し、3回に実を結んだ。

先頭の川村が中前打。無死満塁から山川が先制犠飛を放った。4、5回にも4点ずつのビッグイニング。そうなれば〝デッドライン〟と踏んだ8時までに5回を終え、試合を成立させなければ水の泡となってしまう。小久保監督は「今日は(試合)成立最優先で。攻撃陣にもちょっと早めに仕掛けなさいという指示はしていた」と明かした。

天気も読み切り、試合も想定通りの逃げ切りで快勝。指揮官は「途中いろいろありすぎてあんまり覚えてません。すいません。川村が打ったなというぐらい」と笑顔で振り返った。周東不在の中、1番に起用した川村はプロ初の3安打4出塁。3カードぶりの勝ち越しを決め、ナインの表情は晴れやかだった。(小畑大悟)

© 株式会社西日本新聞社