全米プロ初出場で終わらない 中島啓太は全米オープン切符へ世界ランク60位に照準

次なるターゲットは6月「全米オープン」の出場権(撮影/亀山泰宏)

◇国内&欧州男子ツアー共催◇ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 事前(24日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)

中島啓太のもとには、すでに5月16日開幕のメジャー「全米プロゴルフ選手権」(ケンタッキー州バルハラGC)のレジスト(出場登録)についての案内が届いているという。例年フィールド入りの目安となる世界ランキング100位はクリア(現在77位)しており、次週29日時点の上位3人に出場権を与えるインターナショナルフェデレーションランクでも1位。大会初参戦を自分の力でつかんだ。

3月「ヒーローインディアンオープン」でのDPワールドツアー(欧州ツアー)初優勝で一気に開けたステップアップへの活路。次に見据えるのはメジャー「全米オープン」(6月13日~/パインハーストリゾート&CC パインハースト No.2)の切符だ。

主戦場とする欧州での最終予選会はイングランドのウォルトンヒースGCで行われるのだが、全米プロ最終日翌日の5月20日と物理的に無理があるのが悩ましい。同じ20日の米国での予選会場はテキサス州のダラス・アスレチッククラブ。全米プロ会場からは直線距離にして1174㎞離れ、連戦で1日36ホールを戦うのも現実的とはいえない。

中島はスケジュールとにらめっこした上で「世界ランクで目指します」とルートを絞った。6月10日時点で世界ランク60位以内に入れば出場権を獲得できる。全米プロ翌週からベルギー、ドイツ、スウェーデンと続いていく欧州か、それとも米国に残って推薦でのPGAツアースポット参戦を狙うかの二者択一となる。

上位なら来季PGAツアーに昇格できる欧州の年間ポイントレースには、メジャーでの獲得ポイントも加算される。夢の舞台を引き寄せるためにも譲れない。日本“凱旋”となる今週も、もちろんパインハーストにつながる重要な一戦だ。(静岡県御殿場市/亀山泰宏)

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