中絶禁止法廃止を可決 米アリゾナ州下院

 【ロサンゼルス共同】米西部アリゾナ州の下院は24日、人工妊娠中絶をほぼ全面的に禁じる同州の法律を廃止する法案を可決した。州最高裁が9日、160年前に制定された法律を有効だと認める判断を示していた。米メディアによると、州下院を通過した法案は早ければ5月1日に州上院で採決される。

 中絶の是非は11月の大統領選で主要争点となる。法律は強姦や近親相姦による妊娠も含めて中絶を禁じており、バイデン大統領は生殖の自由を制限すると批判。トランプ前大統領も「行き過ぎだ」と指摘していた。

 州下院は共和党が多数派。共和党議員3人が法案賛成に回り、賛成32、反対28で可決した。

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