くら寿司“グローバル旗艦店 銀座”オープン。ユニクロコラボの「ユニくら」登場

by 綿谷禎子

2024年4月25日 オープン

「くら寿司 グローバル旗艦店 銀座」で提供するメニュー

くら寿司は4月24日、事業戦略記者発表会を開催し、その事業戦略に基づいて4月25日にオープンする「くら寿司 グローバル旗艦店 銀座」の内覧会を実施した。

リアルの回転寿司ならではの新たな体験価値を提供する

記者発表会に登壇したくら寿司株式会社 取締役副社長 田中信氏(右)、クリエイティブディレクター 佐藤可士和氏(左)

コロナが収束して人流が回復したことや、インバウンド需要の増加により、くら寿司の24年10月期第1四半期(11~1月)の業績は、前年同期比の109.4%。好調な滑り出しとなった。

コロナ禍の衛生意識の高まりや迷惑行為などの影響で、大手回転寿司チェーンではお寿司の提供スタイルに、さまざまな変化を余儀なくされた。そのなかで現在、ベルト上に実際にお寿司を流して提供する“リアル回転寿司”は、くら寿司のみとなっている。

くら寿司が独自で行なった「回転寿司に関する調査」によると、利用したい回転寿司のお店のタイプは、半数以上が「ベルトでお寿司を流す店」。20代ではその割合が約7割にも及ぶ。「その要望に応えることで勝機があると考えている」と田中副社長は意気込む。

そこで2024年のコンセプトとして掲げるのが「ニューリアル」だ。リアルならではの新しい体験価値を提供することで、回転寿司のさらなる進化を実現する。

その取り組みの1つが「グローバル旗艦店」の新店のオープン。3月には訪日外国人の数が308万人と、単月として初めて300万人を超え、インバウンド需要が急拡大する今、世界の美食家が集う銀座に4月25日、6店舗目となるグローバル旗艦店をオープンする。

そしてもう1つの取り組みが、アパレルブランド「ユニクロ」との大型コラボだ。銀座店がオープンする「マロニエゲート銀座2」にユニクロが出店していること。くら寿司とユニクロのクリエイティブディレクターが共通の佐藤可士和氏であることから、このコラボが実現。ユニクロ×くら寿司=「ユニくら」として、コラボ寿司やコラボグッズを展開する。

歌川広重の浮世絵を現代に蘇らせた「くら寿司 グローバル旗艦店 銀座」

オープン日: 2024年4月25日
営業時間: [平日]11時~23時(ラストオーダー22時30分)、[土日]10時20分~23時(ラストオーダー22時30分)
所在地: マロニエゲート銀座2 7階(東京都中央区銀座3-2-1
TEL: 03-6228-7620(テイクアウトの注文可)
席数: 242席(ボックス50席、カウンター14席)
Webサイト: くら寿司 グローバル旗艦店 銀座

「くら寿司 グローバル旗艦店 銀座」のエントランス

新店舗のコンセプトや特徴は、クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏が説明した。今回の銀座は、浅草、道頓堀、原宿、押上、なんばに続いて6店舗目となるグローバル旗艦店。いずれも浮世絵をイメージしたジャパニーズモダンなスタイルで、浅草店では白木の大屋根に射的や輪投げなどのアトラクションを用意。なんば店では提灯、原宿店では寿司クレープの屋台を設置するなど、斬新な提案を行なってきた。

銀座店では改めて初心に戻り、歌川広重の浮世絵に描かれた江戸の街や文化を再現したという。「銀座という場所もあり、食をテーマにしたエンタメにしようと考えました。浮世絵には江戸の街に寿司、天ぷら、団子の屋台が出て、夜の街を楽しんでいる様子が描かれています。この様子をイメージしました」と佐藤氏。

くら寿司 グローバル旗艦店 銀座の外観を巨大なロゴウォールが彩る
モチーフとなった歌川広重の浮世絵

江戸の文化が感じられるスペース「くら小江戸」に、寿司、天ぷら、団子の3つの屋台を設置。ライブパフォーマンスを楽しみながら、できたてを味わえる空間が誕生した。

「くら小江戸」のスペースには柳の木があり、周囲の壁は花火のイルミネーションで彩られる
「くら小江戸」の天ぷら屋台。揚げ立ての天ぷらが味わえる

このほか、くら寿司の国内外店舗で最長となる123.14mの回転ベルトで回転寿司を提供。江戸文字や相撲番付表をモチーフにしたロゴウォールや番付ウォールなども配置する。

くら寿司で最長の回転ベルトで回転寿司を提供

「くら寿司 グローバル旗艦店 銀座」限定メニュー例

・特上にぎり「蔵-KURA-」(1800円)
・光物三貫「青の神秘」(800円)
・厳選貝三貫「赤の将軍」(1200円)
・特撰三貫「銀座」(1200円)
・カステラ玉子焼「ふわり」(200円)

銀座店限定メニューも用意。いずれも4月25日より販売し、予定数量に達し次第、販売終了となる。

手前左から時計回りに、特上にぎり「蔵-KURA-(すずき昆布醤油-春・夏-/ひらめ-秋・冬-、地中海産漬け本まぐろ赤身、車海老、こはだ、煮穴子、カステラ玉子焼)」(1800円)、光物三貫「青の神秘(真あじ、いわし、こはだ)」(800円)、特撰三貫「銀座(すずき昆布醤油-春・夏-/ひらめ-秋・冬-、地中海産漬け本まぐろ赤身、車海老)」(1200円)、厳選貝三貫「赤の将軍(煮蛤、赤貝、つぶ貝)」(1200円)、カステラ玉子焼「ふわり」(200円)
手前左から時計回りに、「特上天ぷら盛り」(1300円)、「阿波の足赤海老天盛り」(1000円)、「豪快穴子一本揚げ」(1000円)、「真あじ天盛り(骨せんべい付き)」(600円)
「くらだんご(あんこ、白あん、抹茶あん)」(各200円)、「くらだんご(みたらし)」(150円)

くら寿司とユニクロの大型コラボ「ユニくら」がスタート

ユニクロと初めてのコラボキャンペーンも4月25日からスタート。今回のコラボのために佐藤氏がデザインした限定ロゴの「ユニくら」を使用したオリジナル商品を販売する。ユニクロの「UTme!」からはコラボ限定のトートバッグ(2種)と半袖Tシャツ(2種)をマロニエゲート銀座の「UNIQLO TOKYO」とネット購入もできる「UTme!マーケット」で期間限定で販売する。

コラボ限定のトートバッグと半袖Tシャツ
コラボ限定の半袖Tシャツをゲストの陣内智則氏(右)と古川優奈氏(左)が着用

くら寿司では、ユニクロのコーポレートカラーの赤を開発テーマにした商品(3種)を、国内のグローバル旗艦店の6店舗のみで展開する。

左から「ユニくら寿司」(500円)、「ユニくらミニ丼」(980円)、「ユニくら大福」(330円)

このコラボについて佐藤氏は、「両方のブランドを手掛ける僕にしかできないことです。コラボ寿司ではユニくらミニ丼が気に入っています。くら寿司のロゴTや寿司Tも非常に楽しいものになっています。デジタルが進むからこそ、リアルの体験が大事。ぜひ楽しんでください」と語った。

なお、この「ユニくら」のロゴを使用した限定クリアファイルを、国内グローバル旗艦店で2500円以上の会計をした先着4000名にプレゼントする。興味のある人は浅草、原宿、押上、銀座、道頓堀、なんばの店舗に早速出かけよう。

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