【黄砂情報】ゴールデンウィーク初日「黄砂」注意 26日(金)・27日(土)は北日本・東日本に飛来予想 衛星画像には茶色いエリア 気象庁「黄砂に関する情報」発表 アレルギーや呼吸器系疾患の方は注意【3時間ごと飛散予想】

衛星画像には黄砂の茶色いエリア 北日本から東日本へ

25日(木)朝の衛星画像をみると、朝鮮半島付近や中国東北区や沿岸部では茶色いエリアが見られ、黄砂が飛んでいるのがわかります。これが26日(金)以降、日本列島へと流れ込んでくる見込みです。

気象庁は25日朝、「黄砂に関する気象情報」を発表しています。東日本では26日、北日本では26日から27日にかけて、黄砂が予想され、視程が10キロメートル未満となり、所によっては視程が5キロメートル未満となる見込みとしています。

屋外では所により黄砂が付着するなどの影響が予想されます。また、視程が5キロメートル未満となった場合、交通への障害が発生するおそれがあるとして注意を呼びかけています。

ゴールデンウィーク初日は北日本を中心に黄砂の影響を受ける可能性があります。またPM2.5の濃度もあわせて高くなりやすいので、特にアレルギー体質や呼吸器系に疾患のある方などは屋外レジャーなどご注意ください。

黄砂が広がるエリアやタイミングなどの詳細は、3時間ごとの予想シミュレーションをご確認ください。

視程5キロ前後になると砂の付着や交通障害のおそれ

黄砂は視程が10キロを下回ってくると、風景がぼんやりとかすんでくるほか、5キロ未満となると車や洗濯物などの表面への砂の付着が目立ち始めるとされています。

見通しの悪化による交通障害に注意するよう呼びかけています。また、アレルギー体質の方や、呼吸器系・循環器系に疾患がある方は十分注意してください。

黄砂とは 大陸内部の土壌や鉱物に加えて大気汚染物資も

黄砂は中国大陸の内陸部の砂漠地帯などで、土壌や鉱物の粒子が風によって巻き上げられたもので、中緯度付近を吹く上空の西風(偏西風)によって日本に飛んできたものです。

日本まで到達する黄砂の大きさは、直径4ミクロン(1ミリメートルの1000分の1)前後が多くなっています。

造岩鉱物や粘土鉱物が多く含まれていますが、土壌起源の粒子だけではないとみられるアンモニウムイオンや硫酸イオンなども検出されています。これは日本に飛んでくる途中で人為活動による大気汚染物質を取り込んでいる可能性も示唆されています。

© 株式会社中国放送