逆転優勝へ向け痛恨のダービー敗戦…クロップ監督が落胆「謝ることしかできない」

リヴァプールを率いるユルゲン・クロップ監督が、エヴァートンとのマージーサイド・ダービーを振り返った。24日、イギリスメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えている。

プレミアリーグ第29節延期分が現地時間24日に行われ、リヴァプールはエヴァートンとの通算244回目のマージーサイド・ダービーに臨んだ。敵地『グディンソン・パーク』に乗り込んだリヴァプールは27分にCKからジャラッド・ブランスウェイトに先制ゴールを許すと、58分には再びCKからドミニク・カルヴァート・ルーウィンに追加点を献上。その後は攻勢を強めるも、追撃の1点すら奪うことができず、0-2で敗れた。

三つ巴の熾烈なタイトルレースの最中、0-1で敗れた第33節クリスタル・パレス戦に続き勝ち点を落とすこととなったリヴァプール。暫定首位アーセナルとの勝ち点差は「3」に拡大し、2試合消化の少ない暫定3位マンチェスター・シティにプレッシャーをかけることもできなかった。逆転優勝に向けて痛恨の黒星を喫したクロップ監督は「非常に残念だ。みんなに謝ることしかできない。もっと上手くやるべきだったが、それができずに負けてしまった」と肩を落としつつ、次のように試合を振り返った。

「エヴァートンが望むような試合展開にしてしまった。セットプレーからの2ゴールを許したが、彼らは非常に強力だった。我々も多くのチャンスを作ったが、得点を奪うことができなかった。後半は感情的になり、焦ってしまい、明確さが足りなかったと思う。その後、彼らがシーズンを通して行なっているルーティンで2点目を許した。ボールがそこへ行くことは分かっていたが、守備も十分ではなかった。そして、それはストーリーの一部であったが、我々も十分ではなかったと思う」

また、チームの主将を務めるオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクも「色々な意味で非常に残念だ。誰もが鏡を見て自分のパフォーマンスを見つめ直し、本当に全力を尽くしてリーグタイトルを勝ち取りたいと思っているか確認する必要がある」とコメント。その上で「これらの試合は非常に大きな戦いであり、負けるべきではなかったが、今は気を取り直して土曜日の試合に備える必要がある」と次節への切り替えを強調した。

リヴァプールのOBとして知られる元イングランド代表DFジェイミー・キャラガー氏は、ダービーで痛恨の黒星を喫した古巣について「タイトル争いは終わりだ」と言及。しかし、劣勢に立たされたとは言え、逆転優勝の可能性は依然として残っている。まずは現地時間27日に控えるウェストハム戦でしっかりと勝ち点「3」を掴みたいところだ。

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