【中津】城下町の風情が残る中津市中心部で、電動キックボードの貸し出しサービスが始まった。観光客の移動手段増加やアクティビティー向上などを目指す取り組みで、中津商工会議所が進める「電動モビリティーを活用した中津周遊観光推進事業」の一環。
旧市内と本耶馬渓各エリアでの実証実験(昨年)を経て踏み切った。同会議所観光・運輸・情報部会に所属する、車整備・販売業などのカートピアキクチが運営する。
電動キックボードは昨年の法改正により、16歳以上で最高時速20キロ以下などの要件を満たせば免許なしで乗れるようになった。貸し出しサービスでは安全性をより考慮し、利用対象者を運転免許証を所持する18~70歳とした。
JR中津駅南口近くの中津耶馬渓観光協会と福沢諭吉旧居(留守居町)隣のカレー店「諭吉コルリ」(レストハウス内)に各5台を設置。車道を走行し、最高時速20キロ以内と同6キロ以内の2種類のモードを切り替えられる。
19日、同駅でキックオフイベントがあり、仲浩会頭らが「観光振興につなげたいと導入した。デスティネーションキャンペーン中でもあり、大いに利用し、楽しんでほしい」とあいさつ。テープカットの後、関係団体の職員らがデモンストレーション走行をした。
予約可能。利用は午前10時~午後4時で、料金は2時間ごとに千円。申し込んだ場所に返却する。ヘルメットは無償で貸し出す。
問い合わせは同協会(0979.64.6565)、諭吉コルリ(0979.53.9523)。