メキシコCPI、4月前半は予想外の上昇 5月利下げ観測後退

[24日 ロイター] - メキシコ国立統計地理情報院(INEGI)が24日発表した4月前半の消費者物価指数(CPI)は0.09%上昇し、予想外のプラスだった。ロイター調査では0.03%下落が予想されていた。メキシコ中央銀行が次回5月の会合で政策金利を据え置くとの見方が強まりそうだ。

前年比では4.63%上昇し、3月前半の4.48%上昇から加速。伸び率は予想の4.48%、中銀目標(3%プラスマイナス1%ポイント)を上回った。

中銀は3月に政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ11.00%とすることを決定。ただヒース副総裁は先週、市場予想より長く金利を現行水準に維持する可能性が高いと述べた。

キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、キンバリー・スペルフェクター氏は、米金融緩和期待の変化や最近のメキシコペソ安も相まって、5月利下げに「とどめを刺した」とし、「6月会合での利下げについても懐疑的にならざるを得ない」と述べた。

変動の大きいエネルギーと食品価格を除いたコアCPIは0.16%上昇。前年比は4.39%上昇で予想と一致し、3月前半の4.69%から鈍化した。

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