セクハラ岐阜・池田町長が辞職願 第三者委認定受け「迷惑かけた」

重綱秀次議長(右)に辞職願を提出する岡﨑和夫町長=25日午前8時52分、岐阜県揖斐郡池田町役場

 セクハラ問題を調査していた第三者調査委員会から、女性町職員ら15人に対するセクハラ行為を認定された岐阜県揖斐郡池田町の岡崎和夫町長(76)=6期目=が25日、重綱秀次議長に辞職願を提出した。26日開会の臨時会での同意を経て、正式に受理される。辞職は26日付。辞職に伴う町長選は6月に行われる見通し。

 提出後、岡崎町長は重綱議長に「いろいろとご迷惑をかけました。今後の日程調整などよろしくお願いします」と述べた。

 問題を巡っては、町職員と元町職員の女性2人が岡崎町長からのセクハラ行為を告発を受けて、弁護士による第三者委が全職員らにアンケートやヒアリングを実施。24日公表した報告書では、20年前から職員や元職員の女性15人に対し、町長室に呼び出して職員の太ももや下半身を触ったり、キスしようとしたり尻を触ったなどの行為があったと認定した。岡崎町長は同日、辞職する意向を明らかにした。

 岡崎町長は1966年に町役場に入り、助役などを経て、2003年の町長選で初当選。23年1月の町長選で県内の現職首長の最多選に並ぶ6選を果たした。

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