ゴールドマンとBofAの株主総会、会長・CEO分離案を否決

Saeed Azhar Nupur Anand

[ソルトレークシティー(米ユタ州) 24日 ロイター] - ゴールドマン・サックスとバンク・オブ・アメリカ(BofA)が24日開いた株主総会で、最高経営責任者(CEO)と会長の分離を求める株主提案議案が否決された。

議決権行使助言会社のインスティテューショナル・シェアホルダー・サービシズ(ISS)とグラス・ルイスは、ゴールドマンのデービッド・ソロモンCEO、BofAのブライアン・モイニハンCEOの会長職兼務を解く提案を支持するよう株主に推奨していた。

ノルウェー政府系ファンドも支持を示していた。

アーガス・リサーチのアナリスト、スティーブン・ビガー氏は「株主の大半が業績や幹部の報酬体系に満足しており、監督体制を変更して事を荒立てるリスクを避けたかったことが示された」と述べた。

ただ、昨年に比べて会長・CEO分離案への支持が高まったため、将来的に承認される可能性があると指摘した。

ゴールドマンの株主総会では保守系団体「ナショナル・リーガル・アンド・ポリシー・センター(NLPC)」が提起した議案が賛成33%で否決された。昨年は16%だった。

BofAの株主総会では同様の議案が賛成票31%で否決された。昨年の26%から上昇した。

両社とも経営陣の提案が全て承認され、株主提案が全て否決された。

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