ポチェッティーノ監督、今季終了後の進退は不透明?…鍵を握るのは欧州大会の出場権か

チェルシーを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督の今シーズン終了後の進退は不透明となっているようだ。24日、『タイムズ』や『デイリーメール』など複数のイギリスメディアが伝えている。

現地時間23日に行われたプレミアリーグ第29節延期分、アーセナルとのビッグロンドン・ダービーに臨んだチェルシーは0-5の完敗を喫した。開始早々の4分にレアンドロ・トロサールに先制点を奪われると、後半にはベン・ホワイトと古巣対戦のカイ・ハフェルツに2度ずつネットを揺らされ、そのまま1点も奪うことができずに敗戦。直近ではゴールを量産していた攻撃陣も、イングランド代表MFコール・パルマーの不在が響き、無得点に抑え込まれた。

既に今シーズンはFAカップとカラバオカップから敗退。2シーズンぶりの欧州コンペティション出場権獲得に向けて、リーグ戦での上位進出が絶対条件となっている。しかし、ここまで32試合を消化しての戦績は13勝8分11敗の勝ち点「47」で、4位アストン・ヴィラとは「19」ポイント差の暫定9位に留まっている。

今回の報道によると、クラブとの現行契約を2025年6月末まで残しているポチェッティーノ監督だが、今シーズンの成績次第で解任される可能性があるとのこと。ロンドンを拠点とする“ライバル”相手に大敗したことにより、52歳のアルゼンチン陣指揮官への風当たりは強まっており、クラブ上層部も今シーズン終了後の方針について決断を下していないようだ。

なお、同監督の進退の鍵を握るとされているのが、欧州コンペティションへの出場権。『タイムズ』は、来シーズンのヨーロッパリーグ(EL)出場権を確保できなかった場合には、チェルシーが契約満了を待たずしてポチェッティーノ監督の解任に踏み切る可能性が高いと指摘している。アストン・ヴィラ、トテナム、ウェストハム、ノッティンガム・フォレスト、ブライトン、ボーンマスと対戦する残りのリーグ戦での結果が、指揮官の将来に大きな影響を及ぼすことは間違いないだろう。

一方で、チェルシーが契約満了を待たずしてポチェッティーノ監督を解任した場合には、1000万ポンド(約19億円)を超える違約金が発生し、プレミアリーグが定めた収益と持続可能性に関する規則(PSR)に抵触する恐れがあると指摘する報道もある。果たしてクラブはどのような決断を下すのだろうか。

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