高校生19人、鎮魂の剣舞 会津若松で白虎隊しのび墓前春季祭典

剣舞を奉納する会津高の生徒

 戊辰戦争で散った会津藩士らを慰霊し、藩士の功績を顕彰する「会津弔霊義会」は24日、会津若松市の飯盛山で白虎隊士墓前春季祭典を行い、若くして会津で散った白虎隊士をしのんだ。

 会員や関係者ら約110人が参列した。献茶・献花、祝詞奏上に続き、鈴木清章理事長が「(戊辰戦争は)会津にとって誠に痛ましく、悲しく、大きな犠牲を伴った悲惨な出来事。白虎隊士ら多くの少年たちが各地で西軍の前に倒れていったことを忘れてはならない」などと祭文を読み上げた。鈴木理事長、室井照平市長らが玉串をささげた。

 会津高剣舞委員会による剣舞奉納も行われ、生徒19人が吟者に合わせて鎮魂の祈りを込めた剣舞を披露した。委員長の室井陽介さん(3年)は「伝統を大切に、新しい剣舞をつないでいきたい」と話した。

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