カウボーイズがDEパーソンズの5年目オプションを行使

ダラス・カウボーイズのマイカ・パーソンズ【Margaret Bowles via AP】

契約延長にはいたっていないものの、ダラス・カウボーイズはディフェンシブエンド(DE)マイカ・パーソンズを2024年シーズンが終わって以降も確保することになった。

現地24日(水)に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じたところによると、カウボーイズがパーソンズの新人契約の5年目オプションを行使しており、そのコストは2,132万4,000ドル(約33億1,178万円)になるという。

昨シーズンにほとんどのスナップをディフェンシブエンドとしてプレーしていたパーソンズは、そのポジションの選手だとタグ付けされている。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』 によれば、プロボウルに何度も選出された——これまでのところ、3シーズンすべて——実績のおかげで、パーソンズはクオーターバック(QB)を除く、2025年にオプションでプレーすることになる同じドラフトクラスの選手たちにおいて、シンシナティ・ベンガルズのワイドレシーバー(WR)ジャマール・チェイス以外の全選手よりも多くの年俸を得る見込みとのこと。

ラインバッカー(LB)として起用されていれば、パーソンズは約300万ドル(約4億6,592万円)の追加収入を得て、合計で2,400万7千ドル(約37億2,887万円)を稼いでいただろう。

2021年NFLドラフト1巡目指名選手に対するオプション行使の期限が5月2日(木)であることを考えれば、来週中にはこの決断が下されるのは自明の理だった。

プロボウル選出3回に加えて、オールプロに2回選出されているパーソンズは、ヘルメットに星をつけた最初のシーズンにはAP通信ディフェンス部門最優秀新人賞を受賞した。パーソンズはこれまでのキャリアで、サック40.5回、タックル213回、パスディフェンス8回、フォースドファンブル7回、ディフェンシブタッチダウン1回をマーク。その短いながらも刺激的なキャリアは、カウボーイズの守備陣が毎年のようにトップ10入りするようになった時期と重なる。

とはいえ、カウボーイズファンの誰もが望んでいることを考えれば、この解決策は今のところ、短期的なものだ。

3年連続で12勝を挙げながら、ディビジョナルラウンドに1度進出したのみに終わった後、オーナーのジェリー・ジョーンズは2024年の姿勢について“オールイン”だと主張してきたものの、カウボーイズはフリーエージェント(FA)市場で目立った動きを見せていない。また、カウボーイズは3人の主力選手であるQBダック・プレスコット、WRシーディー・ラム、パーソンズとの契約延長を控えている。

ジョーンズは23日に、改めて“オールイン”という姿勢を強調しており、忍耐を呼びかけるとともに、もう少し状況を見極めたいと主張。

その24時間後、カウボーイズはパーソンズのオプションを行使することで、手を打った。

カウボーイズが他にどんな手を用意しているのかは、長期延長契約の交渉が始まるにつれて明らかになるだろう。

【KO】

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