しぶき立てて「越流」始まる 鶴岡・月山ダム

「越流」により、壮大な光景が楽しめる月山ダム=鶴岡市

 鶴岡市上名川の月山ダムで、最上部のゲートから水が流れ落ちる「越流」が始まった。雪解け水で増えた貯水量を減らすこの時季ならではの光景を楽しめる。水しぶきに虹がかかる場合もあり、見学者を魅了している。

 国土交通省月山ダム管理所によると、越流は貯水池の水位が最上部のゲートの位置に下がるまで続く。今年は例年並みの今月10日にスタートし、5月上旬まで続く見通し。北海道や関東からも見学に訪れる。

 今の時季に設けている越流見学コースでは、ダム内部を巡りながら、約70メートルの高さから流れ落ちる様子などを間近に感じることができる。23日は毎秒約3万3千リットルの水が流れ落ち、虹が見えた。今月末ごろまで周辺の桜も楽しめるという。見学の問い合わせは同管理所0235(54)6711。

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