侍JAPAN監督/井端弘和が教える投手として日頃気をつけるべきこととは!?【少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」】

教えて井端さん!高校入学前まで投手だった

プロ野球選手になるような人は、小学校や中学校では投手をやっているものです。井端弘和選手もそうでした。だから投手マインド(心)を持ち合わせていますし、一塁送球も素晴らしい球を投げるのです。

マウンドの傾斜、ハンドクリームetc.

井端弘和の答え

―― 投手で気をつけることをいくつか教えてください。

学校のような平らなマウンドか、傾斜のあるマウンドか、投手にとって重要な問題だと思います。私は傾斜のあるマウンドで上から投げ下ろすほうが投げやすく、平らなマウンドでは球を押し出すような格好になるので投げづらかったです。逆に、傾斜のあるマウンドだと、「身体が前に突っ込んで、フォームが乱れて投げにくい」という投手もいましたね。

――私のチームで、毎週注意してもヒジが下がってしまう選手が何人かいます。「どうして下がってしまうのかな」と尋ねると、ほぼ全員が「休み時間にやるドッヂボール投げです」と答えました。

ドッヂボールの球は大きくて大人でもしっかりと握れません。重くてどうしても横投げがクセになってしまいます。肩を痛める危険性もあります。投手に限らず、野球少年にはあまりおすすめできません。

――滑り止めに関してはいかがでしたか。

少年野球でも滑り止め防止の目的で、ロジンバッグは普及していますね。指がカサつく投手は、ふだんからハンドクリームを塗って指をケアしたらどうでしょうか。

【出典】『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』 著:井端弘和

【書誌情報】
『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』
著:井端弘和

侍JAPANの日本代表監督、井端弘和氏が指導する少年野球の基本的プレー解説書。野球の根幹になる「打つ」「走る」「投げる」「守る」の4つのプレーに関して、初級・中級・上級の難易度別にステップアップできるよう写真とイラストで丁寧に解説します。世界を代表する選手も、日本の部活でプレーする選手も、この4つの基本に関して特別違うことをするわけではありません。確実にプレーを習得しステップアップしていくことで、世界レベルの基本に迫れます。「教えて井端さん」の野球コラムも章ごとに掲載。少年野球をプレーする生徒、指導者にとって、基本を見直したり、知ってるようで知らなかったプレーを見直す、必読の一冊です。

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