時代の変化についていけない映画監督 ユーモラスに描く 「チネチッタで会いましょう」公開決定

「ローマ法王の休日」などのナンニ・モレッティ監督最新作「チネチッタで会いましょう」が、2024年11月22日より劇場公開されることが決まった。

「チネチッタで会いましょう」は、時代の変化についていけずに痛い目にあった映画監督が、失意の後に大切なことに気づくヒューマンドラマ。イタリアの映画監督ジャンニは、チネチッタ撮影所での新作撮影を目前に控えている。だが、女優はカサヴェテスを持ち出して演出に口出しし、政治映画をラブストーリーだと言い出す始末。若い俳優はトンチンカンな発言をし、娘が紹介してくれたボーイフレンドは自分と同じくらいの年齢の男性だという。さらには、妻から別れを告げられ、プロデューサーは詐欺師とわかり、撮影はストップしてしまう。

フェリーニやキシェロフスキ、スコセッシなど、映画へのオマージュを交えながら、ところどころに自身の過去作品を引用し、変化の激しい世界に適応することの難しさをユーモラスに描きながらも、より良い未来を夢見ることを忘れないという温かなメッセージが込められた作品となっている。先日発表された、イタリア映画界で最高の名誉とされるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では、作品賞、監督賞、脚本賞を含む、主要7部門でノミネートされている。

【作品情報】
チネチッタで会いましょう
2024年11月22日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
配給:チャイルド・フィルム
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