淡路島出身の阪神・近本選手、離島支援をライフワークに 法人設立「課題解決の架け橋に」

離島支援の一般社団法人を設立した阪神の近本光司選手=甲子園

 プロ野球阪神の近本光司外野手(29)=兵庫県淡路市出身=は25日、離島支援に取り組む一般社団法人「LINK UP(リンクアップ)」(神戸市中央区)を設立したと発表した。古里の淡路島やシーズンオフに自主トレーニングを行う沖永良部島(鹿児島県)などの子どもたちを観戦に招き、企業の協賛金で地域振興も図る。近本外野手は「子どもの人生の選択肢を増やし、離島の課題解決の架け橋になりたい」としている。

 これまでも個人として試合観戦の招待事業を実施してきたが、現役引退後もライフワークとして続けるために法人を立ち上げた。名称には「つながる」「仲間になる」との意味を込め、自身は理事に就任。社高(兵庫県加東市)の1学年先輩で、元アメリカンフットボール日本代表の石井僚介氏(30)=同県小野市出身=が代表理事を務める。

 活動理念に共感する企業の協賛金を募り、今夏には両島の少年少女を招いた観戦会や職業体験を計画。今後、支援対象の離島を増やし、賛助企業の専門領域も生かして活性化を目指す。近本外野手は「島のために何ができるか、と考えられる子を育てたい。多くの人と一緒に続けたい」と意気込む。(有島弘記)

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