大谷翔平 真美子夫人に「さみしいと言わせたい」打撃同様トークも満開

大谷翔平(ロイター=USA TODAY Sports)

ドジャースの大谷翔平投手(29)は24日(日本時間25日)に敵地ワシントンでのナショナルズ戦に「2番・DH」で先発に名を連ねた。試合前に取材対応し、前日23日(同24日)は9回に放った初見参のナショナルズ・パークで初アーチとなる自己最速118.7マイル(約191キロ)弾を「人生の中でトップクラス」と胸を張った。また、ワシントン―トロントと続く今回の遠征に同行していない真美子夫人について「さみしいと言わせたいです」と思いをにじませた。

初見参のナショナルズ・パークで大谷が度肝を抜いたのは3―1の9回先頭だった。右腕M・バーンズの1ボールからの2球目、ほぼ真ん中のスプリットを豪快にフルスイングすると確信歩き。角度25度のロケット弾は衝撃音を残して右翼2階席に突き刺さった。打球速度118・7マイル(約191キロ)は今季メジャー最速で、2015年のスタットキャスト導入以降、歴代12位タイで球団でも最速、大谷にとっても自己最速弾。飛距離450フィート(約137・2メートル)は今季自己最長で、同メジャー6位タイだ。

あまりの驚弾に決勝打を放ったアウトマンはヒーローインタビューの最後に自ら切り出して「あんなの不条理だよ。バカげているね。あんなホームランは見たことがない。巡航ミサイルのようだ」と目を丸くした。ロバーツ監督も「スタントンやジャッジのようだった。あんな球を打つ選手は数人しかいない。あのバットに稲妻が走ったんだ。バットに当てれば、彼は試合を変えることができる」と絶賛した。

大谷も「感覚的にも人生の中でトップクラスじゃないかと思います。(人生で一番の当たりとは)まあ、打感というか、当たったなという、ポイントもそうですし、タイミング的にドンピシャだったかなと思います」と自画自賛した。

試合前の時点で打率3割6分4厘、36安打などナ・リーグ7冠と好調だが、要因の一つはコミュニケーションだ。

「(ロバーツ)監督とも話して、打撃コーチもそうですけど、毎日話しますし、基本的に打撃コーチは動作的なことがメインですけど、監督とはそういうアプローチのことで話して。自分ももちろん納得する部分もありますし、早い段階で対策を打つことで、今後もプレーしやすくなるという話はしていたので、お互い、よりゲームを作る上でかみ合っていければなと思います」

開幕戦後に元通訳・水原一平容疑者(39)が大谷の口座から1600万ドル(約24億5000万円)以上を不正送金していたことが発覚、銀行詐欺容疑で訴追された。親友を失ったことを聞かれるとこう答えた。

「まだ調査自体は続いているので、まだ全部が終わったというわけではないですし、失った…うん、そうですね。それ以上に、チームメートもチームもそうですけど、この件についても支えてもらってる、サポートしてくれている人がたくさんいるので、むしろそっちの方がありがたいな、というか、そういうふうに思ってる、感じる場面の方が多いかなと思います」。球団全体のサポートに感謝している。

通訳が変わったことでの変化を問われると「新しい通訳がすばらしいんじゃないですか(笑い)」と報道陣を笑わせた。

今回の遠征に真美子夫人は「来てないです」と明かすと、「結婚して遠征先に(夫人を)連れて外に出たり、違う時間を過ごしたくないか」との質問が飛んだ。

「基本的に休みの移動がウチは多いので、あんまり自宅で丸1日休みみたいなのが今のところないので。まあ、一緒に散歩に行ったりとかそういうのはしますけど、まだそこまで丸1日どっかに行くみたいなのはないかなと思います」とプライベートの一部を明かした。

さらに「さみしいか」と問われると「さみしいと言わせたい」とニヤリ。再び、笑いに包まれた。

打撃同様トークも満開だ。

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