【茂木】道の駅もてぎ南方の大内ノ台と呼ばれる高台にある植物園「洋和園」で、ニホンサクラソウが見頃を迎えている。同園を管理、無料公開する茂木、市原和年(いちはらかずとし)さん(81)が丹精したピンクや赤、白の花が里山を彩っている。27日には鉢植えの無償配布を予定している。
市原さんは約20年前に同園を開園。約1万6500平方メートルに多品種の草木や季節の花を育てている。近年は約2500株が植栽されたアジサイが有名で、シーズンには多くの来場者でにぎわう。
ニホンサクラソウは園内の遊歩道に沿って約2千株が植えられており、5月中旬まで楽しむことができる。交配で生まれた認定品種「玉珊瑚(さんご)」なども見られる。
2年前にも250鉢を自宅で無償配布したが1日でなくなった。今回は午前11時から同園内の見晴らし台で、先着順に1家族1鉢を手渡す。希望者は直接同園へ。雨天順延。市原さんは「絶滅危惧種の花を大切に育ててほしい」と話している。