「自分と組織のためにならない」官製談合事件を受けて職員対象に研修会 宮城・石巻市

職員2人が逮捕された官製談合事件を受け、宮城県石巻市は再発防止のため課長以上の職員向けに研修会を開きました。

研修会には石巻市の課長以上の職員ら約60人のほか、斎藤正美市長も参加しました。

石巻市の官製談合事件では、市が発注した下水道工事をめぐり設計書の写しを業者に渡した疑いで石巻市の職員2人が逮捕されています。

研修会では、弁護士資格を持つ市の職員が講師を務め、関連する法律の概要や過去に宮城県で起きた事例などを解説しました。

石巻市法制企画官鏑木祐人弁護士「どんな事情があっても入札談合等に関与すること、または公正を害すべき行為をすることは、自分プラス組織のためにもならないということを是非認識していただければと思います」

職員「入札に関しましては大きい、小さい関係なくこういったことが起こりえるというところを、改めて理念を持って事務に当たりたいなと思いました」

斎藤正美石巻市長「研修会を開催せざるをえないという状況に、私は非常に市民の皆さんに申し訳ないなって。しっかりと公務員として襟を正して頑張っていただきたい」

石巻市は今後、課長補佐以下の職員への研修も実施する方針です。

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