「本当に勝ちたいのか?」 リバプール主将がチーム叱責…痛恨黒星に失望「多くの面で残念」

リバプールのフィルジル・ファン・ダイク【写真:ロイター】

エバートンに0-2の完敗を喫し優勝争いから後退

日本代表MF遠藤航が所属するイングランド1部リバプールは現地時間4月24日に行われたプレミアリーグ第29節延期分でエバートンと対戦し、0-2で敗れた。優勝が遠のく痛恨の黒星となり、キャプテンのオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクは試合後のインタビューで「本当にリーグで勝ちたいと思っているのか?」とチームメイトを叱責した。

リバプールは33試合を消化した時点で勝ち点74の2位。もう1ポイントも落とせないなか、今季34試合目でエバートンとの「マージーサイド・ダービー」に臨んだ。

敵地に乗り込んでの一戦。リバプールは前半27分にセットプレーの二次攻撃から最後はDFジャラッド・ブランスウェイトに押し込まれて失点。さらに後半13分、右コーナーキックからFWドミニク・カルバート=ルーウィンにフリーでヘディングシュートを許して0-2に。その後もゴールを奪うことができず、完封負けとなった。日本代表MF遠藤はベンチスタートで、2点ビハインドを背負った後の後半18分から途中出場していた。

2試合ぶりの黒星でリバプールは勝点74のまま足踏みとなり、首位アーセナルとは3ポイント差がついた。同73の3位マンチェスター・シティの消化試合が2試合少なく、試合の結果次第でリバプールは3位に転落する。

リーグタイトルが遠のく痛恨の黒星に、キャプテンのファン・ダイクも失望を隠せない様子だ。試合後、英衛星放送「スカイ・スポーツ」のインタビューでこのように語っていた。

「本当にリーグで勝ちたいと思っているのか? 今日のような試合をしていたのでは勝てないし、リーグタイトル獲得はノーチャンスだ。多くの面で非常に残念だった。全員が鏡を見て、自分たちは全力を尽くしたのか考えなければいけない。厳しい時期だが、相手は降格圏に近いチームで、僕らはもっといい戦いをしなければならない。今日のような試合をしていたのでは、タイトルレースのことを考えている場合ではない」

エバートンとのダービーでの敗戦は2021年2月以来およそ3年ぶり。ファン・ダイクは不甲斐ないパフォーマンスに終わったチームに対して厳しい言葉を放ち、残りの試合に向けて奮起を促していた。(FOOTBALL ZONE編集部)

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