八十八夜を前に伊勢茶の初市 商談成立で威勢良い手拍子

By 三重テレビ放送

5月1日の八十八夜を前に4月24日、三重県大台町の南勢茶センターで県内市場のトップを切って伊勢茶の初市が行われました。

全国3位のお茶の生産地である三重県内でも、南勢地域では谷あいの傾斜地や川沿いの平地を利用して良質の茶葉が生産されています。

初市には大台町と大紀町の茶農家5軒から15点が出品され、茶卸業者らが一点一点手に取って香りや茶葉の形などを確かめ、商談が成立すると威勢のいい手拍子が会場に響きました。

今年は3月に寒の戻りがあったものの霜の被害もなく、4月に入ってからの適度な気温上昇と降雨によって、芽ぞろいのいい良質なお茶が育っているということです。

南勢茶センターの山口喜己所長は「非常に色が良くて香りも甘みもある。中にはカテキンの多い、少し渋みの入ったお茶もあるので、いろいろなタイプのお茶を楽しんで欲しい」と期待を込めました。

初市の1キロ当たりの最高価格は5万5500円で、平均価格は9079円となりました。

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