売り上げ1位はBTSとTXTの所属レーベルだが…渦中のNewJeans、ADORからの清算金は1人当たり5億円か

渦中のNewJeansのメンバーたちが多額の精算を受け取っていたと話題になっている。

親会社HYBEとの葛藤を見せている傘下レーベルADORが昨年、NewJeansメンバーに支払った金額が推定され、注目を集めている。

4月25日、韓国金融監督院・電子公示システムによると、2023年のADORの売上高は1103億ウォン(約110億3000万円)だった。2022年(19億ウォン)の5倍以上も増加した数字だ。営業利益も335億ウォン(約33億5000万円)を記録している。

ADORの売上高は、HYBEの傘下レーベル全体(11社)のうち、3番目だ。

圧倒的な1位はBTSやTOMORROW X TOGETHERが所属するBIGHIT MUSICで、売上高5523億ウォン(約552億3000万円)。2位はSEVENTEENで知られるPLEDISエンターテインメントで、3272億ウォン(約327億2000万円)となっている。

1人当たり5億円!

そんななかでNewJeansがADORから受け取った金額は、261億ウォン(約26億1000万円)と推定された。

(写真提供=OSEN)NewJeans

昨年、ADORが約290億ウォンを支給手数料として支出しており、そのうち販売管理費に該当する支給手数料29億ウォンを除いた、261億ウォンが所属アーティストに精算された金額と見ることができるからだ。

つまりNewJeansメンバー5人は、1人当たり52億ウォン(約5億2000万円)の精算金を受け取ったといえる。NewJeansは昨年大活躍しただけに、当然の報酬といえるかもしれない。

ただNewJeansは現在、難しい立場に立たされている。

ADORの代表で、“NewJeansの母親”と呼ばれるミン・ヒジンが経営権奪取を試みたという理由で、HYBEから4月22日に監査を受け、辞任を要求されているからだ。HYBEは4月25日、ミン・ヒジン代表らを背任などの容疑で告発する予定とも明らかにした。

それに伴い、NewJeansの活動にもブレーキがかかると見られる。

それでもHYBEは「NewJeansメンバーに対する心理的、情緒的なケア、成功的なカムバックのために最善を尽くして支援する計画」とし、「またメンバーの法定代理人と早く会い、メンバーを保護する方案を議論する計画」と伝えている。

なおNewJeansは、来る5月24日にカムバックする予定だ。

◇NewJeansとは?

2022年7月22日にミュージックビデオを公開しながら電撃デビューした5人組ガールズグループ。ミン・ヒジン代表理事が率いるHYBE傘下レーベルADOR所属。2004年生まれのミンジとハニ、2005年生まれのダニエル、2006年生まれのヘリン、2008年生まれのヘインで構成された。デビューアルバム『New Jeans』の発売と同時にライジングアーティストとして急浮上。デビュー曲『Attention』と『Hype Boy』が韓国Melonの「TOP 100」チャートで1、2位を記録した初のガールズグループとなった。またK-POPグループで初めてデビュー曲(『Attention』)がSpotifyの「ウィークリートップソング・アメリカ」にチャートインした。

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