「未利用魚」の料理コンテスト 優勝はオーナーシェフの原田さん(群馬・桐生市) 優勝メニューのガレット「店で提供したい」 

原田さんが作った料理

 市場に出回ることが少ない「未利用魚」の消費拡大を目的とした「第2回ピチマ料理コンテスト」が、群馬県富岡市内のホテルで開かれた。県内を中心にイタリアンやフレンチで腕を振るう料理人6人が出場し、フランス料理店「ロッジ」(桐生市)のオーナーシェフ、原田大輔さん(42)が優勝した。

 出場者はメギス、ヒレグロカレイ、カナガシラという3種類の未利用魚から1種類を選び、県産野菜を組み合わせてリゾットやクルート焼きといった料理に仕立てた。

 原田さんが作ったのは、カナガシラを使ったガレットの香草パン粉焼き。「未利用魚は手間をかければ低コストで扱えることが分かった。優勝メニューは店で提供していきたい」と喜んだ。

 協賛団体の代表者らが実食審査し、味や食材の使い方、調理時の態度などを評価した。

 コンテストは、鮮魚の通販サイト「ピチピチマート」を運営するワイテック(富岡市)が昨年から開いている。新潟県漁業協同組合連合会やJA甘楽富岡が協賛した。

 同社の吉沢あゆみさんは「未利用魚や低利用魚が高級魚に負けない、おいしい魚だという認識が広まってきている。取り組みを続けて消費拡大につなげたい」と話した。

優勝した原田さん

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