南区南永田団地 地域サロンが5周年 住民に愛される憩いの場 横浜市中区・横浜市西区・横浜市南区

5周年を祝うメンバーら

南区の南永田団地にある地域コミュニティの拠点「サロンほっとサライ」が4月に5周年を迎えた。20日は恒例の「つながり祭」のほか、感謝の宴を開催。地域の保育園や小中学校、ケアプラザ、UR都市機構、行政の関係者ら約30人が参加し、5周年を祝った。

同サロンは「地域の人がほっとできる憩いの場を」という住民の熱い思いから2019年にオープン。団地の活性化を目指す住民で組織した「永田みなみ台まちづくり運営委員会」を前身に、地域全体が協力して立ち上げた「NPO法人永田みなみ台ほっとサライ」が運営を担う。

火曜と金曜日は数量限定のランチ、ほかの曜日は飲み物と軽食を提供する(日曜祝日休み)。レンタルボックスの設置・運営やサークル活動への場所貸しなども行い、地域の活動拠点として親しまれてきた。民生委員も務める佐藤明美店長は「見守りの場所としても機能していて、こちらから訪問しなくても集まってきて話す機会も作れている」と話す。さらに地域の小中学校などとの繋がりも強く、2カ月に1回開かれる「つながり祭」には多世代の人が参加している。

感謝の宴では、スタッフが手作りした自慢の料理がずらりと並び、参加者をもてなした。運営する同NPO法人の香西玲子理事長は「大変なこともあった5年間だったが、ボランティアスタッフや地域の人、常連さんに支えられてきたことを実感している」と涙をにじませながら、参加者に感謝を伝えた。

現在スタッフは約25人。出入りはあるが開所当初から、ほぼ変わらない数を保つ。平均年齢は76歳。「若い人にどうつなげていくかが今後の課題」と話した。

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