中国人の健康リテラシー水準、23年は29.7%に上昇 

中国人の健康リテラシー水準、23年は29・7%に上昇 

湖南省長沙市天心区赤嶺路社区の文化活動センターで、高齢者に健康知識を伝える医療スタッフ。(資料写真、長沙=新華社記者/陳沢国)

 【新華社北京4月25日】中国国家衛生健康委員会は24日、2023年の国民健康リテラシー水準が29.7%と前年度比1.9ポイント上昇し、引き続き上昇傾向を示したと明らかにした。

 健康リテラシーは、個人が基本的な健康に関する情報やサービスを獲得、理解し、それらの情報やサービスを用いて正しい判断や決定を下し、自身の健康を維持し、増進する能力を指す。健康リテラシー水準は経済・社会の発展レベルと人々の健康水準を反映する総合的な指標となっている。

 モニタリング調査の結果によると、健康リテラシー水準は都市部が1.3ポイント上昇の33.3%、農村部が2.5ポイント上昇の26.2%となった。地域別では、東部が1.4ポイント上昇の33.3%、中部が2.2ポイント上昇の28.9%、西部が1.9ポイント上昇の24.4%だった。

 6項目の指標別にみると、高い順に「安全・応急手当リテラシー」が59.3%、「科学的健康意識リテラシー」が54.7%、「健康情報リテラシー」が41.1%、「慢性病の予防・治療リテラシー」が30.4%、「基本的医療リテラシー」が28.8%、「伝染病の予防・治療リテラシー」が28.0%となった。

 今回のモニタリング調査は全国31省・自治区・直轄市の336県(区)、1008郷鎮(街道)の15~69歳の常住人口を対象に行われ、7万3340件の有効回答を得た。

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