Name the Night、5thシングル「ボナパルト」配信リリース ジャケット写真&MV公開

ロッカトレンチ山森大輔、アジカン伊地知潔らによる新バンド“Name the Night”が、5thシングル「ボナパルト」を4月25日(木)に配信リリースしています。

「ボナパルト」は、Name the Nightが活動初期にSNSでショート動画として公開していた人気曲。80年代の洋画からインスパイアされ制作された本作は、まさに映画のような美しい世界観を持つサウンドで、狂おしいほど愛おしい愛の形が表現されています。印象的なシンセサイザーのリフレイン、激しさのあるバンド・サウンド、突如現れるトラップ・ビートのセクション。誰かを愛する中で変化する心情のように、それぞれがシームレスにドラマチックに展開し、その中で優しく響くメロディが心の奥底に深く刺さります。“また出会えるね”このラヴ・ソングは、寂しい夜に想う祈りの歌です。

[コメント]
マイクロコルグ、という楽器がある。
KORG社から2002年に発売され、世界的大ヒットを記録した小型シンセサイザーだ。
2006年秋、いま思うと何のために受けたかひたすら謎な旧司法試験に合格し、今度は人生の舵を真逆のバンドマン生活に振り切ったある日、畠山がこのマイクロコルグを持ってスタジオに現れた。
後にROCK'A'TRENCHと呼ばれるグループをやり始めた段階で、メンバーはボーカリスト山森とトロンボーンニスト畠山という前衛的な編成であった。「これではイカンね」ということで自分はエレキギターを、彼はマイクロコルグを購入したのである。
新機種が出るたびモダンな見た目になっていったのだが、我らが初代はウッド調でレトロでめちゃくちゃカッコいいルックスであった。
時が流れて、後にName the Nightと呼ばれるグループを企み始めたある日、ふと「マイクロコルグ」でググってみたところ…KORG社ったらマイクロコルグをVSTプラグインで出してました。(実機が無くても、自分のパソコンで同じ音が鳴らせるということです。)
「このタイミングでこれと出会うか~」と感慨を覚えてすぐに購入し、プリセットの音色を試しながら色々弾くこと30分。
ボナパルトの冒頭のシンセリフが生まれた。
そこから先はドサッと落ちてくるかのように、あっという間に完成した曲。
音色がくれるインスピレーション。
オシレーターの奏でる揺らぎが、心の波を作って、恋人の出逢いと別れを描く物語を生み出した。
ちなみに畠山はいまでもそのマイクロコルグを持っていて(効きの悪いノブがあったりするようだが)、Name the Nightでも鳴らしています。
――山森大輔(vo)

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