ダニエル太郎、観客を味方にフルセットの戦いを制して2回戦へ。マドリードOP本戦初勝利挙げる

ダニエル太郎、観客を味方にフルセットマッチを制す

現地4月24日、男子ツアー「ムチュア・マドリード・オープン」(スペイン・マドリード/ATPマスターズ1000)シングルス1回戦が行われ、ダニエル太郎(エイブル/世界ランク85位)がアレクサンダー・ブキッチ(オーストラリア/同62位)を6-2、6-7(1)、6-1のフルセットで下し、2回戦進出を決めた。

31歳のダニエルは、今年1月のATP250オークランドでは、タイトル獲得こそならなかったものの、当時世界ランク16位のベン・シェルトン(アメリカ)らを破る活躍を見せて、自己最高ランキング58位を記録した。だが、その後はタフな戦いが続き、なかなか勝ち星を重ねることができていない。

クレーコートは、かつてスペインに拠点を置いており馴染みのあるサーフェス。今大会には本戦初出場となった。

昨年のATP250成都、今年のATP250オークランドでブキッチと対戦し、いずれも白星を挙げているダニエル。試合は、開始から粘り強いラリー戦を展開したダニエルが4ゲームを連取する。5-2のサービング・フォー・ザ・セットではブレークポイントを握られたものの、コースをついたサーブでしのいで6-2でセットを奪う。

続く第2セットはタイブレークの末に落としたものの、トイレットブレークを取ってしっかり切り替え。最終セット第2ゲームでは、ブキッチのボレーで外に追い出されたところからフォアハンドのパッシングショットを放つと、これがライン際に決まるスーパーショットに。太郎コールも起きる盛り上がりを見せ、直後のサービスゲームでは15-40からしぶとくラリー戦を制してキープ。観客を味方に勢いに乗ったダニエルは、第6ゲームで2度目のブレークに成功し、そのまま6-1と2時間21分の熱戦を制して、今大会本戦初勝利を挙げた。

2回戦でダニエルは第24シードのタロン・フリークスポール(オランダ/同25位)と対戦する。

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