【天皇賞春】長距離で“ルメール級”のGI未勝利騎手 「馬券内率64.3%」でドゥレッツァ斬りも視野に

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28日、京都競馬場で天皇賞・春(GI、芝3200m)が行われる。

破竹の5連勝で菊花賞を制したドゥレッツァ(牡4、美浦・尾関知人厩舎)、同レース2着かつダービー馬のタスティエーラ(牡4、美浦・堀宣行厩舎)、重賞連勝と復活を遂げたテーオーロイヤル(牡6、栗東・岡田稲男厩舎)の戦前評価が高く、3強を形成している印象だ。

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■今年は“2大巨頭”が不在

過去の天皇賞・春をみても、3強決着の年は珍しくない。無茶な穴狙いは禁物、と言いたいところだが前述3頭を紐解くと、世代レベルが疑問視されている4歳馬2頭に昨年12月から3000m超を3戦連続で使われている6歳馬。盤石と呼ぶには少々心もとない部分もある。

加えて今年は怪我で戦線離脱中のC.ルメール騎手、香港遠征の川田将雅騎手という“2大巨頭”が不在。昨年のJRA・平地GI全24レース中12レースを制した両名がいない影響は計り知れないだろう。にわかに漂う波乱の香り……そこで浮上するのが鮫島克駿騎手(27、栗東・フリー)だ。

■長距離巧者の鮫島克駿

今年10年目を迎えた同騎手は現在、リーディング4位の41勝。昨年を上回るスピードで勝ち星を量産している。特筆すべきは長距離の成績で、2024年における芝2400m超の成績は【6.3.0.5】馬券内率64.3%。C.ルメール騎手の【2.2.0.2】馬券内率66.7%に匹敵する数字は素晴らしいの一言に尽きる。

チャックネイト(セ6、美浦・堀宣行厩舎)と鮫島克駿騎手は今回が初コンビ。乗り替わりに対する不安の声も囁かれているが、今年の日経賞をシュトルーヴェで制した騎手×厩舎の組み合わせである事実は見逃せない。そして当時は芝2500mの長距離戦でもあった。

石橋脩&ビートブラック、横山和生&タイトルホルダーなど騎手の初GI制覇の歴史を持つ天皇賞・春。当日は単勝オッズ10倍超えが予想されるチャックネイトだが、長距離を得意とする騎手替わりで穴妙味ある1頭と捉えられそうだ。

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(SPREAD編集部)

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