阿蘇の草原に放牧する「熊本型放牧」始まる お産を控えた牛83頭がトラックで運び込まれる 熊本

放牧地を持たない地域の牛を、阿蘇の草原に放牧する「熊本型放牧」が、きょう(4月25日)から熊本県阿蘇市で始まりました。

阿蘇市北外輪(きたがいりん)の狩尾(かりお)と跡ケ瀬(あどがせ)の2つの牧野(ぼくや)では、山鹿(やまが)市や宇城(うき)市など約20軒の農家のお産を控えた牛83頭が次々とトラックで運び込まれました。

熊本市南区の畜産農家「(阿蘇の)涼しい所で運動しながらお産の時期を待つというのが一番いいんじゃないでしょうかね。やっぱり牛が一番喜ぶんですよね」

この熊本型放牧は、広大な牧野に恵まれた阿蘇の特性を生かしたもので、26年前に始まりました。

牛を預ける農家は、エサ代が要らないため飼育コストが下がり、牛も運動量が増えてお産が軽くなるほか、阿蘇の草原の維持にもつながります。

牛たちは草原に放されると、広々とした草原を走りまわっていました。今年は、のべ300頭ほどが11月まで放牧されます。

© 株式会社熊本放送