元西武・助っ人がいま韓国リーグ「首位打者」大躍進 地元メディアが特集「日韓レベル差を再確認」

韓国メディア「スポーツ朝鮮」(WEB版)が2024年4月24日、昨シーズンまで西武でプレーし韓国プロ野球(KBO)サムスン・ライオンズに移籍したデビッド・マキノン内野手(29)の特集記事を公開し、日韓野球のレベルの差を指摘した。

「ピレラを放出し、マキノンを獲得したサムスンの選択は正しかった」

マキノンは大リーグのロサンゼルス・エンゼルス、オークランド・アスレチックスでプレーし、22年オフに西武に移籍。大リーグでは通算22試合の出場にとどまったが、西武では127試合に出場し、打率.259、15本塁打、50打点を記録した。

KBOリーグ1年目の今シーズンは開幕から絶好調だ。24日時点で打率.376、3本塁打、13打点をマーク。23日には打率.378でリーグトップに立ち、現在は首位(.380)と4厘差の2位につけている。

「スポーツ朝鮮」は「『マキノンが打撃1位?』 0.259→0.376 再確認した日韓のレベル差」などのタイトルで記事を展開した。

記事では「3年間主軸打者として活躍したホセ・ピレラを放出し、マキノンを獲得したサムスンの選択は正しかった」と指摘した。

ピレラは20年に広島でプレーし21年から23年までサムスン・ライオンズに所属し、韓国リーグ3シーズンで打率.305、73本塁打、286打点を記録。マキノンはピレラに代わって、サムスン・ライオンズに入団した。

同メディアはピレラとマキノンが韓国リーグに適応した要因のひとつに、日本プロ野球を経験してから韓国に来たことを挙げた。

元阪神ロハス・ジュニアもいま、韓国リーグで復活

そして、マキノンに関して「ヤクルトスワローズのドミンゴ・サンタナとともに、昨年日本のプロリーグでプレーした外国人打者の中で最も高い評価を受けた選手」と説明。そのうえで、「だからといって打率、本塁打、打点は最上位レベルではなかった。KBOリーグでリーグ最上位圏の成績を出したことは、韓国と日本のリーグレベル差、投手力の差で説明するしかない」とした。

記事では21年から2年間、阪神でプレーしたメル・ロハス・ジュニア外野手(33)にも触れている。

ロハス・ジュニアはKBOリーグのKTウィズで4年間プレーし、20年には47本塁打、135打点を記録しそれぞれのタイトルを獲得。韓国での活躍が評価され21年に阪神に移籍したが、成績が振るわず22年オフに退団した。その後、23年シーズンはメキシカンリーグでプレーし、今シーズン古巣KTウィズに復帰した。

記事では「阪神タイガースでひどい失敗を味わったロハス・ジュニアもKTウィズに復帰して大活躍をしている。24日までに28試合に出て打率.282、9本塁打、18打点を上げた。本塁打はリーグ3位タイで、3年間の空白は問題にならなかった」と解説した。

阪神時代のロハス・ジュニアの2シーズン通算は打率.220、17本塁打、48打点だった。

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