又賀純一郎、高く評価された前作『Sketches』と対をなす新作『Landscape』を発表 来日公演も

米ニューヨークを拠点とするジャズ・ピアニストの又賀純一郎が、2021年にリリースし好評を博した前作『Sketches』に続き、2作目となるピアノ・トリオ・アルバム『Landscape』を4月下旬にリリースします。

前作『Sketches』は、Global Music Awardのコンポジション部門にてシルバーメダル / アウトスタンディングアチーブメントを受賞し、同年の年間トップ・アルバムの一つに選出。またジャズ界のレジェンド、ロン・カーターからも“The trio really knew the music and played it well, and the concept of each song was clear.”(「このトリオは音楽に対する深い理解を持ち、見事に演奏している。各曲のコンセプトも明快だ。」)と賛辞が送られるなど、高い評価を得ました。

それから3年を経た本作は、前作と同じメンバー、又賀純一郎(p / Composer / Arranger)、山田吉輝(b / Composer)、永山洋輔(ds / Composer)という布陣。前作と対をなす一作で、アルバム構成は前作収録曲と同じく全10曲中8曲をコンテンポラリーからストレートアヘッドまで書き分けたオリジナル曲、加えて、カヴァー曲としてジャズスタンダードバラードの名曲「Body and Soul」、ゴスペル・ソングの「You Are the Living Word」をオリジナル・アレンジで収録しています。

オリジナルは、風景の抽象画をイメージして描かれた「View from the Boundary Line」を筆頭に、独特なハーモニーを用いて作られたジャズ・ワルツ・ナンバー「Reflection」、ボサノヴァのリズムによる「Clockwork」、軽快なメロディのジャズ・ブルース「Zig-Zag」、様々なハーモニーテクニックを用いて作られた「Escher’s Staircase」、ストレートなジャズ・バラード「Slowly and Broadly」、様々な音程差を活用したフリー・ナンバー「What do you mean by that?」、春の爽やかさを表現した「Spring Waltz」など、色取り取りです。

本作は、2024年1月にニューヨーク・ブルックリンにあるAcoustic Recordingにて録音。レコーディングは本作もグラミー賞ラテン部門を受賞したアルトゥーロ・オファリル&ラテン・ジャズ・オーケストラでエンジニアを務めるピーター・カールが努め、ミキシング、マスタリングは、ゴンサロ・ルバルカバのアルバムでグラミー賞を受賞し、ピアニストの小曽根真のエンジニアも担当するAkihiro Nishimuraが担当。また、キー・ヴィジュアルも前作に引き続き、ニューヨークで「水」をテーマに長年活動するアーティストのマーガレット・コグスウェルが制作した作品集から前作と同テーマである“Views From A Puddle (2019)”から起用されています。

なお、又賀純一郎は日本で本作を携えたツアーも開催します。(※ツアーメンバーはCDとは異なります。)5月15日(水)広島・イオンモール広島府中店、5月18日(土)は東京・神保町 Adirondack Cafe、5月29日(水)は東京・公園通りクラシックス、5月31日(金)新潟・ジャズ喫茶スワンが予定。詳細は、又賀純一郎のInstagramなど、SNSをご確認ください。

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