写真と楽しむ会 今の風景を次の世代へ 坂を写した作品コミュニティ・スクールで公開 横浜市旭区・横浜市瀬谷区

写真を手にする安藤会長(前列右)とメンバー

原中学校コミュニティ・スクールで活動するサークル「写真と楽しむ会」(安藤勲会長)がこのほど、区内のさまざまな風景を写真として残す取り組み「おらが街シリーズ」を始めた。地域の人に楽しんでもらうことに加えて、次世代に今の風景を残すことも目的だ。作品は同コミスクで鑑賞できる。

写真と楽しむ会は2009年に発足。現在は7人が所属し、月に2回原中コミスク(瀬谷区阿久和西2の1の6)で活動。特定のテーマやメンバーそれぞれの感性をもとに撮影した写真の品評や、合同撮影会などを実施してきた。

「おらが街シリーズ」の取り組みは、メンバーの杉平隆夫さんが「写真は今という時間でしか撮れないもの。次の時代へのメッセージとして、区内の公共物や施設を題材にしないか」と提案したことで始まった。第1回のテーマを「坂道」(公道・車道)と決め、区内でも急坂として知られる通称「天竺坂」や、雪の降り積もった坂、桜並木の美しい三ツ境駅北口の坂など、さまざまな場所、シチュエーションで撮影が進められた。

5月末まで展示

メンバーが撮影した写真27点は、同コミスクの図書コーナーで公開されている。栗原裕子館長は「話の種にするなどして、楽しみにしている利用者も多い」と話す。

安藤会長によると、足腰が弱ったなどの理由で遠出できない人のため、離れた区内の景色を楽しんでもらうことも試みを始めた理由だという。「今後、工事などで区内の景色も変わっていく。我々が今の景色をアーカイブ化し、次の世代にも楽しんでもらいたい」と目標を述べた。

展示は5月末まで。今後は、年に2回ほどテーマを決めて撮影を実施。次回は「和泉川にかかる橋」をテーマに、今年10月に公開する予定。

問い合わせは同サークル安藤会長【携帯電話】090・9844・8111。

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