犬の『不安度を測る』チェック項目4つ  安心させるためにすべき配慮まで

️気づいて!わんこが発する不安なサイン

1.ストレスサインを出す

わんこが不安を感じているときは、極度のストレスがかかっている状態です。わんこが不安や緊張を感じているときに出す特有のストレスサインとして、「カーミングシグナル」というものが知られています。

これは自分や相手を落ち着かせるためにとる行動と考えられていますが、知らないとスルーしてしまったり別の解釈をしてしまったりしがちなので、正しく認識しておくとわんこの心情理解につながります。

代表的なものとしては以下のような行動が挙げられ、特定の行動を繰り返すことが特徴です。

  • 前足をしつこく舐める
  • 首の辺りを掻く
  • あくびをする
  • お腹を見せる、「伏せ」の姿勢をとる
  • ブルブルと一瞬身震いをする

2.心細そうに鳴く

「クーン」「キューン」といった、か細い声で鳴いているときも不安を感じている可能性があります。これは子犬の鳴き方をあえてマネすることで「自分は小さくて弱い存在だから守ってほしいよ」と飼い主さんにアピールしているのです。

特に鳴きながら所在なくうろうろしている場合には、不安でどうしたらいいかわからない、どこに行けば安心できるのかわからない、と混乱していることが考えられます。

3.飼い主さんのそばを離れない

飼い主さんにぴったり寄り添って離れない、飼い主さんが移動するたびに後追いをしてくるといった場合も、「不安だからそばにいて」と訴えているのかもしれません。

4.震えている

寒いわけでもないのにブルブルと体を震わせているのは、不安がMAXレベルになっている状態です。もはや恐怖を感じていると言っても過言ではないでしょう。

️大丈夫だよ♡わんこを安心させるために

1.原因がわかるなら取り除く

愛犬が不安を感じている原因がはっきりしていて、且つ取り除くことができるものなのであれば、早急に原因を取り除いてあげましょう。

2.飼い主さんはいつも通りに

不安の原因がはっきりしていても、それが自然現象の場合や暮らしにどうしても不可欠なものである場合には取り除くことはできません。

愛犬が不安がっている姿を見ると心配になり、飼い主さんまでパニックになってしまうことがありますが、これはNG。飼い主さんはあくまでいつも通りに振る舞いましょう。

するとわんこも「あれ?飼い主さんが慌てていないということは今の状況は何でもないのかも」と気づいて安心できることがあります。

3.体温で安心させて

それでもどうしても愛犬の不安が収まらない場合には、わんこが望むように懐を貸してあげましょう。

わんこがくっついてくる、後を追ってくるということは、飼い主さんの体温や匂いで安心したいということです。わんこの気持ちが落ち着くまでゆったり寄り添ってあげることが大切です。

️まとめ

いかがでしたでしょうか?愛犬にはなるべく不安を感じずに暮らしてほしいですが、どうしても不安になってしまう場面はあります。そんなときこそ飼い主さんの腕の見せどころかもしれません。

普段築いてきた信頼関係を発揮し、愛犬の不安な気持ちを癒してあげましょう。そのためにはまず愛犬の不安度を正確に把握できることが大切です。今回ご紹介したポイントを押さえ、愛犬の異変にいち早く気づけるようになりたいですね。

(獣医師監修:後藤マチ子)

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