23年産リンゴ平均単価、過去最高/弘果

 青森県弘前市の弘果弘前中央青果は25日、2023年産リンゴの取り扱い実績をまとめ、1箱(20キロ原箱)当たり平均単価が過去最高の6142円(前年比1549円高)をつけたと発表した。取扱金額は4年連続で200億円の大台を超えた。

 同社の會田一男専務は、青森県産リンゴが高値で推移している要因について「他県産リンゴのほかミカン、梨、ブドウなど果物全般が天候不順の影響を受けたことから、青森県産リンゴの引き合いが強まった」と分析した。

 25日朝、同社が運営する卸売市場で今季最後の取引「止め市」が行われ、数量、金額が確定した。取り扱い実績は、数量423万2397箱(前年度比12.4%減)、金額259億9617万6千円(同17.1%高)だった。鳥やクマ、サルによる食害が相次いだことで、取扱数量は減少した。

 同日の弘果では、1万3159箱が上場され、主力品種ふじやシナノゴールド、王林などが取引された。

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