時計のプロも絶賛した“ラグスポの新定番” ティソ「PRX パワーマティック 80」

シンプルで読み取りやすい文字盤、スポーティな薄型ケースに一体型のブレスレットは一見、ドレスウォッチと変わらない。誕生から40年が経過した2010年代以降、スイスの時計ブランド各社がオリジナルモデルの復刻進化版を続々と発売した。オン・オフを問わず、どんなファッションや、どんなシーンにもフィットするラグジュアリースポーツウォッチは、今こそ手に入れておきたい定番ウォッチだ。

ただラグスポウォッチといっても、価格帯は驚くほど幅広い。中には“お値段以上の”充実した機能とクオリティを備えた傑作もある。今回紹介するティソの「PRX(ピーアールエックス) パワーマティック 80(エイティー)」も、“時計のプロ”が絶賛を惜しまない傑作の一つだ。

1853年に創業したティソは、現在、世界最大の時計グループ「スウォッチ グループ」の中心となる老舗ブランドだ。グループの中では手頃な価格帯の時計を扱っており、生産量は世界トップクラス。スイスの人々にとって「最も身近な時計ブランド」として知られている。

3Dプリンターによる現行「PRX」のデザインサンプル(2021年)

デザインの原点は1965年に発売されたスポーツウォッチ「シースター スペシャル PR516」まで遡るというが、1978年に発売されたモデルがおおもと。2021年に最新の製造技術を駆使してこのモデルを再び世に送り出し、時計のプロたちを驚愕させた。

左が2021年に誕生した現行モデルで、右が1978年に誕生したオリジナルモデル。ちなみに「PRX」の「PR」には、「Particularly Robust(特に頑丈)」または「Precisionand Resistance(精度と耐久性)」という意味が込められている

現行モデルの魅力は、①オリジナルモデルをはるかに超える美しさと品質を兼ね備えたケースとブレスレット、②取り付け部のボタンを押すだけで着脱、ストラップ交換できるインターチェンジャブルシステム、③シースルーバックのケース裏から眺められるティソ自慢の最新の機械式ムーブメント「パワーマティック 80」の3つだ。

このムーブメントは特許取得済みNivachron™(ニヴァクロン)製ひげゼンマイを採用し、身近にあるスマートフォンなどの電子機器の、強い磁気の影響を最小限に抑えている。さらにテンプ(歯車)の振動数を、一般的なものより低い2万1600振動/時とすることで、最長80時間のパワーリザーブを実現した。

シースルーバックのケース裏から「パワーマティック 80」の姿や動きが楽しめる

PRX パワーマティック 80の最大の魅力は、これだけの機能と内容、美しさを備えていながら、信じられないほど手頃な価格であることだ。ラグスポウォッチを無理せず手に入れたいと考えているなら、間違いなく最良の選択肢だと思う。

TISSOT / ティソ
PRX パワーマティック80 (T137.407.11.351.00) 10.7万円(税込)

SPEC

  • ケースサイズ:40㎜
  • 自動巻き、SSケース&ブレスレット、10気圧(100m)防水

  • TEL:03-6427-0366

Text : Yasuhito Shibuya

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