トヨタ、23年度は世界販売・生産が過去最高 HV好調

Maki Shiraki

[東京 25日 ロイター] - トヨタ自動車が25日発表した2023年度通期の世界販売と世界生産は、トヨタ単体(レクサス車も含む)、日野自動車とダイハツ工業を含めたグループとして、いずれも過去最高を更新した。各地で半導体不足の影響がなくなり、堅調な需要に対応した生産が実現。ハイブリッド車(HV)販売が3割以上伸びた。

トヨタ単体での世界販売は、前年度比7.3%増の1030万9457台となった。中国での競争激化、東南アジアの経済低迷などにより直近の計画1040万台は下回ったが、年度として初めて1000万台を超えた。世界生産は同9.2%増の997万1739台だった。

北米、欧州で「カローラ」や「RAV4」などのHVが好調で、HV販売全体では31.1%増の355万7609台と過去最高だった。電気自動車(EV)も3倍超の11万6654台となった。

グループでの世界販売は同5.0%増の1109万0108台、世界生産は同4.5%増の1120万9989台だった。

<3月の世界販売、認証不正で2カ月連続減>

併せて発表したトヨタ単体の3月の世界販売は、前年同月比2.1%減の89万7251台だった。世界生産は同10.3%減の80万7026台だった。

販売は北米や欧州では堅調な一方、競争が激化している中国が3.1%減少した。日本国内では3カ月連続で販売が減少、ダイハツや豊田自動織機の認証不正に伴う出荷停止が響き、35%ほど落ち込んだ。

グループでの3月の世界販売は同7.4%減の94万1222台、世界生産は同15.9%減の88万6136台だった。

トヨタの発表によると、3月のダイハツの世界販売は62.6%減、うち国内は78.1%減、世界生産は52.4%減、うち国内は65.8%減だった。

全ての現行生産車種(型式指定取り消しの1車種を除く)の基準適合性が確認され、4月19日に出荷停止指示が解除された。4月以降は影響が軽減していくとみられる。

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