能登地震被災、石川・輪島にギフトカード贈る 愛媛新聞社が企画「ハーベスト」で

ギフトカードや「清見」の贈呈を受ける、輪島漆器商工業協同組合の日南尚之理事長(右)=25日午前、石川県輪島市

 愛媛新聞社は25日、小学館の女性向け雑誌「Domani(ドマーニ)」と連携した地域活性化企画「ハーベスト」の一環で、能登半島地震で被災した石川県輪島市の輪島漆器商工業協同組合に愛媛県の特産品を選んで注文できるギフトカードを贈った。

 JA全農えひめから提供された同県産かんきつ「清見」50キロも贈呈。用意したギフトカード220枚の約半分は同組合に、残りは輪島市を通じて仮設住宅などに届けられる予定だ。

 贈呈を受けた同組合の日南尚之理事長は「心温かい支援をいただきありがたい」と語った。取材に、地震に伴う火災などで工房や道具が失われたことに触れ、「仮設工房を建てるなど、職人が再び輪島で仕事ができるように取り組みたい」と意気込んだ。

 愛媛新聞社デジタル開発部の本多仁副部長は「さらにできる支援をしていきたい」と話した。

 愛媛新聞は、3月の紙面に広告を掲載し、読者らに寄付とメッセージ提供を呼びかけた。県内を中心に、企業や個人から80件の寄付が寄せられた。「愛媛の特産品が少しでも皆さまの元気の元になればうれしいです」「西日本豪雨災害の時には全国の皆さんが助けてくださり、支えになりました」など、見舞いの言葉や復興を願うメッセージを載せた広告が、26日付の北國新聞朝刊に掲載される。

 ハーベストは、愛媛県でも大きな被害があった2018年の西日本豪雨の復興支援を目的に発足。同県の特産品や伝統工芸品をウェブサイトで紹介し、購入できるようにしている。生産者支援として輪島塗の漆器も夏ごろから取り扱う方向で準備を進めている。

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