アップル、中国スマホ市場で首位陥落 第1四半期出荷6.6%減

[25日 ロイター] - 米アップルが第1・四半期に競争の激しい中国スマートフォン市場でシェア首位の座を中国勢に明け渡した。調査会社IDCが25日発表したデータで分かった。

IDCによると、第1・四半期のアップルの中国でのスマホ出荷台数は前年同期比6.6%減少した。

アップルのシェアは15.6%に低下した一方、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)から分離・独立(スピンオフ)したHonor(オナー)は17.1%に拡大、ファーウェイのシェアも17%に拡大し、オナーとファーウェイが首位に並んだという。

IDCは、2社以上のベンダーの売上高または出荷台数のシェアの差が0.1%ポイント以下の場合、統計的に同率と見なしている。

IDC中国のシニアリサーチアナリスト、アーサー・グオ氏はリポートで「アップルは第1・四半期に販促のための値引きを行ったが、アンドロイド勢との激しい競争の影響を緩和することはできなかった」と指摘した。

IDCによると、中国におけるスマホの総出荷台数は6.5%増の6930万台だった。

調査会社カウンターポイントが今週初めに公表したデータによると、アップルの中国におけるスマホ出荷台数は第1・四半期に19%減少し、2020年以降で最大の落ち込みとなった。

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