中国競泳23選手のドーピング問題に仏アンチ・ドーピング機関がコメント―仏メディア

24日、仏RFIの中国語版サイトは、中国の競泳選手23人にドーピング検査で陽性反応が出ていた疑惑に対する、世界のアンチ・ドーピング機関の反応を報じた。

2024年4月24日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、中国の競泳選手23人にドーピング検査で陽性反応が出ていた疑惑に対する、仏アンチ・ドーピング機関の反応を報じた。

記事は、米紙ニューヨーク・タイムズなどの報道として、2021年初めに中国国内で行われた水泳競技大会で中国選手23人から禁止薬物のトリメタジジンが検出されていたことが、調査によって明らかになった一方で、この結果に対して何のペナルティーも科されておらず、検査結果自体も公表されていなかったと紹介。米アンチ・ドーピング機構(USADA)の責任者が「世界アンチ・ドーピング機構(WADA)がこの結果を隠ぺいした」と非難したこと、パリ五輪の開催まで100日を切った時点でのスキャンダル発覚となったことを伝えた。

その上で、WADAが22日に一連の疑惑について「不正な行為に関する信頼できる証拠が情報ソースから提供されていない」と否定したほか、中国政府も否定したと紹介。そして、数日間沈黙を貫いてきた仏アンチ・ドーピング機関(AFLD)が仏AFP通信に対して「この問題が引き起こす怒りの感情は理解できる。また、あらゆる状況の発表を求めるという合理的な願望についても十分に理解できる。スポーツ界や公衆によるアンチ・ドーピング制度に対する信頼は非常に大切だ」とコメントしたことを報じている。(翻訳・編集/川尻)

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