【重版情報】『中国の死神』強烈なビジュアルと軽やかな文体で中国庶民の民間信仰を紐解く

白く長い帽子に、赤く垂れた長い舌の不気味な不気味な中国の鬼神「無常」が表紙を飾る、インパクトの強い一冊『中国の死神』(青弓社)が3刷となった。本書は、2023年7月に発売された若手民俗学者・大谷亨による話題作だ。

中国各地の民間信仰を調査するために、実際に2年半に及ぶ中国でのフィールドワークを行い、「無常」がなぜ妖怪から神へと上り詰めたのか?現在、中国各地では「無常」はどのように信仰されているのか?など、これまであまり研究対象とされてこなかった中国の庶民の神様に焦点を当てた「中国妖怪学の書」となっている。

今回の重版に際し、著者は「おかげさまで『中国の死神』3刷りです! 中国各地の民間信仰を記録してまわった本なので、古くならないどころか時が経つほど価値が上がる本だと思います。未読の方はぜひ気が向いたときにでもお手に取ってみてください!」とコメントしている。

学術的な内容を扱いながら、まるで旅行エッセイのような軽妙な読み心地を有する本書。他に類を見ない力作を、ぜひチェックしてみよう。

(文=リアルサウンド ブック編集部)

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