6月9日に山開き 早池峰山 シャトル延べ90台運行【花巻】

山開きのPRなど今年度事業計画などを決めた早池峰国定公園地域協議会の定例総会

 早池峰国定公園地域協議会(会長・上田東一花巻市長)は24日、同市役所大迫総合支所で2024年度定例総会を開き、6月9日の早池峰山山開きの宣伝や車両の乗り入れ規制に伴うシャトルバスの運行などを盛り込んだ今年度事業計画を決めた。

 花巻、遠野、宮古の3市、観光協会、県や県の出先機関、森林管理署などから19人が出席。花巻市の八重樫和彦副市長は「閉鎖が続く河原の坊の登山道、ニホンジカによる食害、登山者のオーバーユースや違法駐車、高山植物の盗掘などの課題を話し合っていく必要がある。登山者の安全をまず第一に考えながら早池峰山を全国にPRしていく」とあいさつした。

 今年度の山開きは小田越登山口で入山式を実施し、山頂で安全祈願祭を行う。記念絵馬の配布は、前年度と同様に岳駐車場などシャトルバス乗り場で予定する。

 登山口付近の交通混雑を解消するため、主要地方道紫波江繋線の花巻市大迫町内川目岳地内から宮古市江繋地内まで約16キロ区間については、車両の乗り入れ規制を行い、小田越登山口と山麓の無料駐車場との間を結ぶシャトルバスを運行する。期間は6月9日~8月4日の土日・祝日の18日間で、延べ90台を運行、7000人の利用を見込む。

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