しょうが風味のしっとり薬菓

韓国の伝統菓子「薬菓(ヤックア)」。小麦粉やごま油、シナモンなどを練った生地を揚げて、甘い蜜に浸した、しっとりとした揚げ菓子です。もちもちした「宮中薬菓」とサクサクとした「開城(ケソン)薬菓」があり、こちらは開城薬菓。パイのように層になった生地にシロップがしみて、しっとり、ほろりとした食感が楽しめます。 連載では詳しいPOINTを紹介中! なかしましほさんが出会った 韓国スイーツ、ときどきパンvol.5【しょうが風味のしっとり薬菓】はこちら

by なかしましほさん

このレシピの材料


数量:約20個分(直径3.5cm)

A(粉類)

強力粉… 50g

薄力粉… 50g

きび砂糖… 大さじ2

塩… ひとつまみ

シナモンパウダー… ひとつまみ

B(油)

ごま油… 5g

太白ごま油… 10g

C

酒… 15g

水… 20g

シロップ(作りやすい分量)

きび砂糖… 100g

水… 50g

しょうがの薄切り… 1かけ分

揚げ油… 適量

作り方


1.シロップの材料を小鍋に入れてゴムベラで混ぜ、弱火にかける。鍋をときどき揺すり(火にかけてからは、結晶化を防ぐため、あまり混ぜない)、煮立ってから1分煮詰める。ボウルに移し、冷ましておく。

2.フードプロセッサーにA(粉類)を入れ、ざっと攪拌する。

3.B(油)を加えてさらさらになるまで攪拌する。

4.C(酒と水)を加え、しっとりとした、ぽろぽろのそぼろ状になるまで攪拌する。

5.生地をオーブン用シートを敷いた台に取り出し、ひとつにまとめて手で軽くつぶす。

6.生地をカードで半分に切って重ね、手のひらのつけ根で押して軽くつぶす。もう一度同じ作業を繰り返し、表面をなめらかにする。この工程で生地に層ができ、揚げた時にサクサクになる。

7.めん棒で厚さ5mmに伸ばす(伸びにくい生地なので、力をいれる)。

8.熱を均等に通しやすくするため、菊形などの好みの抜き型(直径約3.5cm)で抜く。

9.揚げたときに破裂しないよう、竹串で生地の中央に3箇所ほど空気穴をあける。

10.揚げ油を120〜130℃に熱し、生地を入れる。火が通りにくいので低温で4〜5分間ゆっくりと揚げ、そっと上下を返す。

11.さらに3〜4分間揚げて中まで火を通し、さらに少し火を強め、表面が薄いきつね色になるまで揚げる。

12.油をきり、1のシロップに5分ほど浸す(シロップに浸す時間を長くすると甘みが増し、しっとりとする)。

13.バットに重ねた揚げ網にのせてシロップをきり、乾かしてでき上がり。

© 株式会社TUKURU