負債額は約8100万円見込み 半世紀近く営業の洋菓子店が自己破産申請へ 新型コロナ影響や大手チェーンとの競争で売り上げ落ち込む

長野県松本市の菓子製造小売業者「ミノン商事」が3月31日付で事業を停止し、4月24日付で事後処理を弁護士に一任して自己破産申請の準備に入ったことがわかりました。

民間の信用調査機関・帝国データバンクによりますと、ミノン商事は1978年に設立され、洋菓子店「ル・プラティーヌミノン」の屋号で松本市松原の本店と島立店、塩尻市大門の塩尻店の3つの店でショートケーキやホールケーキ、米粉を使ったシュークリーム、焼き菓子、ゼリーなどを販売していました。

しかし、新型コロナ禍の影響に加えて近隣に出店した大手同業者チェーンの攻勢により売り上げが落ち込んでいたということです。こうしたことから収益が悪化して資金繰りはひっ迫し、先行きの見通しが立たないことから事業の継続を断念したと見られています。

負債は約8100万円と見込まれています。

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