元モー娘。市井紗耶香が参院議員に 繰り上げ決定 当選辞退できず 即辞職へ

中央選挙管理会が25日、選挙会を開き、2019年参院選の旧立憲民主党の比例代表名簿に基づき、次点だったアイドルグループ「モーニング娘。」の元メンバーでタレントの市井紗耶香(40)の繰り上げ当選を決めた。

須藤元気氏(46)が衆院東京15区補選に立候補し、16日に参院議員を自動失職したことを受けたもので、26日に当選が告知され参院議員となる。

19年の参院選で、旧立憲民主党は全国比例で8議席を得た。当選した須藤氏は、名簿順8位。市井は次点の9位だった。

市井は3日、自身のSNSで「今回の当選については辞退することにいたしました」と表明していた。

旧立憲民主党は2020年9月に解党。同月に現在の立憲民主党が結成された。2019年参院選当時の旧立憲民主党は存在しないため比例名簿を変更することができず、当選辞退ができなかった。

「政治活動を再開する予定はない」と、政治活動からの引退も表明している市井だが、辞職するには参院議長に辞職願を提出し、本会議で許可を得る必要がある。

立民の泉健太代表(49)は19日の定例会見で「今の制度では存続政党がない場合、いくら本人の意思があっても(辞退)できない」と、制度的な問題を指摘していた。

市井の議員辞職が認められた場合、比例名簿の次々点でアカペラグループ・RAG FAIRのメンバーとして活躍していた奥村政佳氏(46)が繰り上げ当選する。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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