照ノ富士が相撲とる稽古再開 霧島と8番「悪くない」 夏場所まで2週間余り「ペースを上げていきたい」

 霧島(背中)を攻める照ノ富士

 大相撲の春巡業が25日、千葉県木更津市で行われ、横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)が相撲をとる稽古を再開した。大関霧島と8番とって5勝3敗。左上手を素早く引いて感触を確かめるように出る内容が目についた。

 春場所は腰痛の悪化で途中休場。春巡業では取組に入らず、横綱土俵入りのみを披露していた。伊勢ケ浜部屋での稽古でも相撲はとっていなかったといい「今日が初日。体を動かす程度の感じで。筋トレとかやっているから、まだ筋肉が固まっている。相撲の筋肉にしていく。思ったよりは悪くない」と感触を明かした。

 9回目の優勝を飾った初場所後に体調を崩していたことも告白。「インフルとかで(体重が)20キロぐらい落ちちゃった」と説明した。春場所は調整不足で臨んで休場となっただけに、同じ轍を踏むわけにはいかないところ。2週間余りとなった夏場所(5月12日初日、両国国技館)を見据え「体と相談しながらやっていく感じ。ここからが大事じゃないですか。とりあえず筋肉は作れていると思う。いい感じで来ている。ペースを上げていきたい。ここからアクシデントが起きなきゃいい」と青写真を描いた。

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