「現時点ではアーセナルのベスト左SB」チェルシー撃破の一戦で先発出場の冨安健洋を現地メディアの多くが高評価!「マドゥエケ相手に苦戦」との指摘も

アーセナルは現地時間4月24日に行なわれたプレミアリーグ第29節延期分のチェルシー戦で5-0の大勝を飾った。冨安健洋は同リーグでは2024年初となる先発出場を果たして勝利に貢献している。

開始4分でレアンドロ・トロサールが先制点を挙げ、後半になると「ガンナーズ」の得点力が爆発した本拠地エミレーツでの一戦で、前節ウォルバーハンプトン戦を打撲で欠場した冨安は左SBとしてスタメン入り。序盤にニコラス・ジャクソンの危険なファウル(右足の踏み付け)を受けて倒れ込む場面もあったが、無事に72分までプレーした。

データ専門サイト『WhoScored.com』によれば、彼はボールタッチ39回、シュート1本(枠外)、パス25本(成功24本)、キーパス1本、空中戦2回(勝利1回)、タックル2回(成功1回)、クリア1回、インターセプト2回というスタッツを記録している。
現地メディアの報道を見ると、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は10点満点の採点で「7」の高採点(これでもチームでは最低タイ)を与えたが、日刊紙『THE Sun』はこちらもチーム最低タイでしかも及第点に満たない「5」。後者は、寸評で「怪我からの完全復活する中で、時折(対峙する)ノニ・マドゥエケのペースに苦しんだが、交代するまで無失点をキープした」と綴っている。

『Daily Mail』紙は、「9分にジャクソンからレッドカードが相応しいファウル(実際は警告もなし)を受けた。しかし、その後もピッチに立ち続け、上手くプレーした」とポジティブに評し、採点は「7」。『Evening Standard』紙も同採点とし、「打撲が回復してチームに復帰。安定したパフォーマンスを披露し、現時点ではアーセナルのベスト左SBと言えそうだ」と称賛した。 スポーツ専門サイト『GIVEMESPORT』の採点は「6」止まりで、「守備では非常に堅実だったが、攻撃面ではあまり目立った活躍はなかった」と不足点を指摘。一方、データ専門サイト『Squawka』は、「本来とは逆のサイドでプレーしたが、それがこの日本代表選手のプレーを妨げることはなく、彼は安定感を示し、頼れる存在であることを証明した」と賛辞を贈り、採点は「7」を付与している。

サッカー専門サイトでは、『90min』も「7」の高採点とし、「前半はマドゥエケ相手に苦戦したが、後半はバトルに勝利した」と記述。一方、『football.london』は「前の試合を欠場したが、今回はスタメンで復帰。ボールを持った時には、本当に良いプレーを見せた。1対1での守備も相変わらず堅固だった」として、採点は「8」を与えた。
同じく「8」の高採点としたのは、地元ロンドンの総合サイト『London World』で、「SBとして非常に堅実なパフォーマンスを発揮。マドゥエケへの対応にもさほど苦労することなく、攻撃面でも幾つか素晴らしいプレーを披露した」と、こちらは攻守両面で高評価を下している。

最後に、アーセナルのクラブ専門サイト『PAIN IN THE ARSENAL』は、「ジャクソンの序盤のファウルによってプレーが妨げられていた可能性がある。アウトサイドではマドゥエケとの対決に幾度か敗れたものの、最終的には落ち着きを見せ、ポゼッションでは余裕が感じられた」と綴り、採点は「6.5」とした。

構成●THE DIGEST編集部

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