源氏物語の「ノート」発見 京都・北野天満宮、神職が学ぶ

見つかった「源氏物語聞書」の一部。中央上部に「光源氏」、同下に「高明」などの記述がある=京都市上京区の北野天満宮

 学問の神様・菅原道真を祭る北野天満宮(京都市上京区)は25日までに、安土桃山時代に神職が「源氏物語」を学んだ際に書き残した「ノート」や、江戸時代前期とみられる写本が見つかったと発表した。特集展示「天神様と源氏物語―知られざる関係―」で公開している。6月30日まで。

 詩歌に秀でた道真の慰霊のために、北野天満宮では連歌が代々献上されてきた。そのため神職は古典文学の教養を身につける必要があり、源氏物語の学習が重視されたという。

 発見されたのは「源氏物語聞書」。1597年作成とみられ、連歌師から伝授された内容を書き残していた。主人公・光源氏は、源高明がモデルとされるとの記述もある。

© 一般社団法人共同通信社