日経平均は大幅反落800円超安、前日の上昇をほぼ帳消し

Mayu Sakoda

[東京 25日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比831円60銭安の3万7628円48銭と反落して取引を終えた。前日に大幅高になった反動で、幅広い業種で戻り待ちの売りが先行した。あすの日銀会合の結果発表と来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)、日米の主要企業決算も控えて警戒ムードも広がった。日経平均は前日の上昇分907円がほぼ帳消しになった。

日経平均は394円安で寄り付いた後も下げ幅を拡大し、後場に855円安の3万7604円23銭で安値をつけた。時間外取引での米株先物3指数が下落したことも影響した。フェイスブックを運営する米メタ・プラットフォームズの株価が決算発表後に時間外取引で大幅安となり、東京株式市場でもハイテク株や半導体株の売りを誘った。

東証株価指数(TOPIX)は1.74%安の2663.53ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比1.74%安の1370.9ポイント。プライム市場の売買代金は3兆9669億3700万円だった。東証33業種では全業種が値下がりし、電気・ガス、鉱業、輸送用機器、不動産、電気機器、精密機器などが値下がり率上位に入った。

SBI証券の鈴木英之投資調査部長は「昨日の大幅高に加え、1─3月に日本株が急騰した後の調整が続いている。今週、来週は主要企業の決算など重要イベントを控えており、上値を追いづらい」との見方を示した。

主力株では、指数寄与度の高いファーストリテイリング、東京エレクトロンは3%超安となり、2銘柄で日経平均を約268円押し下げた。ソフトバンクグループ、信越化学工業、中外製薬もさえなかった。エーザイ、アルプスアルパインはしっかりだった。

前日に決算を発表した銘柄は、キヤノンが3.43%安、ファナックが8.42%安だった。市場予想を下回ったことが嫌気された。市場では「これから決算が本格化するが、全体的に慎重的な見方が広がり雲行きが怪しくなってきている」(国内証券ストラテジスト)との声もあった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が2.36%安の640.12ポイントと、反落した。きょうグロース市場に新規上場したコージンバイオは公開価格を6.84%上回る2030円で初値を付け、2375円まで上昇、2370円で引けた。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが234銘柄(14%)、値下がりは1389銘柄(84%)、変わらずは28銘柄(1%)だった。

*4段落目の文章を修正して再送します。

前営業日終値 年初来高値 年初来安値

日経平均 38460.08 41087.75 32693.18

-819.03 2024/3/22 2024/1/4

シカゴ日経平均先物当限 38185(円建て)

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